27歳女。主に本や映画、ゲームの感想、旅行やイベント、ペットの思い出について書き留めたブログです。

TOMONISHI BLOG

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Friday, November 09, 2007

犯人に告ぐ

映画化されるだけに面白い。

この作家さんは人の嫌味な部分を表現するのが得意なのか、植草の行動に本当にムカつきました。「私情を挟むな!巻島ギャフンと言わせて!」と思ってしまいました。

“ワシ”についての話から始まったので、もう少し本編に関わるともっと楽しめたかなぁ。。。
映画では豊悦が巻島役をやるのかな?(表紙帯は彼だったので)そうなら、ぴったりの配役でしょうね。

面白かったので、少し前に(他の意味でも)話題になった“クローズド・ノート”でも読んでみようかな。

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Saturday, October 13, 2007

新しい家族

新しい家族をお迎えしました。

キンクマの“きなこ”です。きなこもちのようなきれいなクリーム・ベージュの毛を持つ子です。9月上旬生まれの子キンクマ。まだ40gです。

キンクマ

一家に一冊、専門書を用意しました。いろいろと勉強しながら大切に育てていこうと思います。

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Wednesday, September 19, 2007

あやし

久しぶりの宮部みゆき作品です。

物語の舞台はちょんまげの似合う頃。鬼や幽霊などが題材のホラー作品かと思いきや、そうではありませんでした。人間の悲しさや寂しさを表現している作品なので、どちらかと言えばヒューマン(これもちょっと違うような。。。)作品?

それにしてもファンタジーから怪談まで幅広いですねー。

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Saturday, September 15, 2007

四十回のまばたき

今まで重松清作品は読まず嫌いでした。

何だか重たそうな作品のイメージ(そのまますぎる勘違い)があったので敬遠していました。けれど、友人に「面白いよ。」と言われたので読んでみることにしました。
その通りでございました。

私の単純なイメージとは違い、フワッとした感じのゆったり作品でした。やはり、先入観で答えを決めるのではなく、何事も試してから答えを出したほうがいいのですねー。

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Tuesday, September 11, 2007

わたしのグランパ

アニメでの筒井康隆作品はいくつも見ていますが、本は初めて。

時をかける少女”のような心温まるストーリーでした。スットボケたグランパがかわいらしい。
文庫にしてもめちゃくちゃ薄い本だったので、ラストがあっという間。あっという間に南無阿弥陀仏。

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Tuesday, September 04, 2007

ラッシュライフ

こういう時間軸だったんだぁ。

複数の物語が交差して最後につながってくるという他の伊坂幸太郎作品にも見られる群像劇な構成。ちょっとずつ読ませる話の時間軸をずらすことで、ちょっとSFタッチなことになるんですね。

読んでいると、“チルドレン”や“陽気なギャングが地球を回す”の話につながる事件についても出てきますねー。こういうのに「おっ!」っとちょっとうれしくなるのは私だけ?(ちなみに解説によるとこの2作だけでなく他の作品につながる出来事も出てくるそうですよ)

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Monday, August 27, 2007

見知らぬ妻へ

会社の方に薦められて読んでみることにしました。

そう言えば“鉄道員”しか浅田次郎の作品を読んだことがありませんでした。自分ではなかなか手にしない作家さんなのでちょっとだけ読書範囲が広がったようで楽しいです。

結構いい歳の作家さんですよね?物語の時代背景も関係するのでしょうが、文章がちょっと古めかしい。古めかしいのか隠語なのかよく分かりませんが、20代の人は“家”のことを“ヤサ”と言ったりしないですよね?

それはともかく、大人の作品でした。40歳くらいになったときにもう一度読み直すとまた違った印象になる作品のように感じました。

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Thursday, August 23, 2007

半島を出よ

あれ?村上龍ってこんな作家さんだったけ?

学生時代、彼の作品をよく読んでいましたが、全然違う作家さんのような印象を受けました。(作家としての村上龍とカンブリア宮殿のインタビュアーの村上龍も違う印象を受けるのですが)幻想とリアル、そして破壊っていうイメージは今までと同様ですが、この作品は近未来で想定しにくい状況ではあるけれど、圧倒的にリアルな感じ。かなりの大作で読み応えがあります。
私は実際の北朝鮮の状況や武器、爆薬、生物に詳しいわけではないのですが、とにかく楽しめました。北朝鮮についての話は、現地の人にインタビューなんかをかなりしているようでちょっと本当っぽい。。。生ぬるい日本にいる私だったら絶対に耐えられない。。。

それにしても、村上龍の描く人物って共感できるような、できないような、何だか切ない気分になるんですよね。。。



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Tuesday, July 31, 2007

ぶらんこ乗り

今回も当たりです。

絵本(イメージはクレヨン画)を読んでいるような、おとぎ話の世界にいるような気分になる作品でした。
おとぎ話だからと言って甘ったるい感じではなく、優しい面と残酷な面が良い感じで織り交ざっています。
いしいしんじという作家さんの作品を読んだのはこれが初めてで、他の作品はどんなものがあるのか読んでみたくなりました。(私には意外と珍しいことです)

文章、キャラクターがユニークです。私のお気に入りは“ローリング”のお話とおばあちゃん。それに指の音(犬にこの名前って)。

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Friday, July 13, 2007

黄色い目の魚

面白い文章!

読み始め、文章があまりにキャラクター直結な表現のため携帯小説風なのかと疑いました。私は携帯小説が嫌いなわけではないのですが、会話ベースで進む物語より登場人物の心情が描かれている文学的な物語のほうが好きなので。この作品はいい意味で裏切ってくれました。各キャラクターのそのままの言葉が文章になっているため、整頓されたきれいな文章の表現よりもリアルに伝わってきました。
私は青春ものが好きなのでしょうなぁ。あのもどかしい感じが好きです。村田と木島両方を応援したくなりました。ラスト、木島が走っているシーンは私も息が上がりそうでした。(読んでいる場所が満員電車というのもありますが)

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Tuesday, July 10, 2007

夏の庭

おぉっ、私の好きな本リストに追加!

自分の小学生時代の夏休みを思い出しました。長いような短いような楽しい1ヶ月。何でも不思議に感じて、何でも面白く感じていたあの頃が懐かしいです。

この作品の中心にある“死”への恐怖。私も同じような年頃に考えたことがあります。死んでしまったらどうなるんだろうと、“分からない”ということに恐怖に怯えました。(そのときはどうして怖いのかも分かりませんが)
作品に出てくる3人トリオもたくさん怯えて、たくさん考えていました。
ラストシーン、山下が夜中に一人でトイレに行けるようになった理由に思わず顔がにやけてしまいました。3人にとっておじいさんがどんな人であったかが良く伝わりました。

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Friday, July 06, 2007

陽気なギャングの日常と襲撃

1ヶ月ほどして、図書館から予約本が用意できたと連絡がありまして、早速受け取り。

前作とは違って、まず個々のメンバーの短編小説が書かれていて、それぞれに関わった内容が最後の章でつながってくるというような作品になっていました。
最初は「あれ?みんなで行動することはないのかな?」と、ちょっと心配していたのでホッっとしました。あとがきにも「最初は短編のみというところを変更した。」と書かれていて、読者の心(?)がよく分かっていると感心しました。

このシリーズで気に入っているのはキャラクターのしゃべり方。どこか舞台チックなところがあって、本を読んでいるのに舞台を見ているような気分になります。
映画も見ましたが、私が本を読んでいるときのキャラクターとはイメージがちょっと違います。成瀬はもう少し貫禄が欲しいし、雪子は“美人じゃないけれど”という前置きに合わないし、祥子さんは若すぎだろう!?
全体的には本も映画(車のシーンはいただけないけれど)もスタイリッシュでスピーディな感じは良かったです。

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Tuesday, July 03, 2007

ワイルド・サイドを歩け

おぉっ!爽快感!っていう読み味。表紙が気に入って手にしてみましたが大当たり。

やっていることに100%は共感できないけれど、妙に親しみを持てるキャラクターたちがオンパレード。文章に出てくる数々の下品な表現も、チラチラ出てくる音楽についてや哲学的な部分と合わさって良いアクセント(パンチは効いている)に感じました。
読んでいて金城一紀の作品(特にゾンビーズ・シリーズ)を思い出しました。文章運びが心地よくて、出てくるキャラクターはお馬鹿だけど妙に真面目で、青春まっしぐらって印象を受けます。

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Wednesday, June 13, 2007

現代の小説 2007—短篇ベストコレクション (2007) (文庫)

仕事が押し迫っているのに、ブログの更新をしているなんて気が引けます。(更新するけど)

さて、「次はどんな小説を読もう。」と皆さんが思うとき、どうやって本を選んでいるのでしょうか?そういうとき、私は長い時間本屋さんでウロウロして無理やり選んでいます。そんなとき目に入った本がコレでした。
いろんな作家さんの短編小説が詰まっているということで、次回は気に入った作家さんの本を選んでみようかなと。

読んでいると、自分の好みがハッキリと分かってきます。ハッピーエンドでホラーのようなSFのようなスピード感のある作品。あまりにも文学的すぎると途中で疲れてしまうようです。

心に留まった作品は次の通りでした。
  • あね、いもうと(唯川恵)
  • かたつむり注意報(恩田陸)
  • 大風呂敷と蜘蛛の糸(野尻抱介)
  • 野和田さん家のツグヲさん(山本幸久)
  • チャコの怪談物語(平山夢明)
  • 再生(石田衣良)
むむーっ。読む作家さんの幅が広がったような、そうでもないような。。。

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Thursday, May 31, 2007

蒲公英草紙

常野物語シリーズです。

常野物語はSFのような、ファンタジーのような不思議な話です。今回の舞台は明治頃(たぶん)ということで、おとぎ話を読んでいるようでした。
話は主人公・峰子の幼いときの日記(蒲公英草紙と命名)を読み返すという形で進みます。
ラストの峰子と聡子の大雨のやりとり、その後の光比古の“響き”にはグッと心を締め付けられました。こんな村で育てば素敵な大人なるんだろうけどなぁと思いました。

読んでいてホッコリとした気持ちにさせる蒲公英草紙はシリーズの中で(今のところ)1番好きです。

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Monday, May 28, 2007

ノルウェイの森

そういえばかなり有名な作品なのに読んだことないなぁと思って読んでみることにしました。

生死を軸にした全体的な内容や、ラストの話の運び方は良かったのです。けれど、それまでの過程にちょっとウンザリ。村上春樹は欲求不満なの?と思いたくなるくらい性表現が多く、主人公のワタナベ君が緑に向かって言ったように「お天気のいい日にこんな話でつぶしたくない」とこの作品に向かって言いたくなりました。海辺のカフカでもやはり性表現が多くありましたが、それよりも話の面白みの方が強かったので私はこちらが好み。
学生時代、友人の中にこの作品で泣いたと言っていた子がいました。残念ながら共感できずです。

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Saturday, May 19, 2007

チルドレン

おおっ!久しぶりに本気で面白い作品でした。

伊坂幸太郎の作品はいくつか読んでいますが、改めて人物を魅力的に描く作家だなぁと感心してしまいました。
とにかく「陣内」は特に私の好みバッチリ!こんな人が現実にいたらさぞかし迷惑だろう。。。物語の展開に無理やりなところも感じるかもしれませんなが、陣内曰く「俺たちは奇跡を起こすんだ」ということなので。
陣内が後輩・武藤に渡す文庫本、芥川龍之介の“侏儒の言葉”にもちょっと興味が湧きました。この作品は青空文庫でも読むことができるので、お暇なときに見てみてはいかがでしょうか。何だか、この二次的に知る作品って楽しいですね。(普段なら絶対に手が伸びない作品なだけに)



青空文庫

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Wednesday, May 02, 2007

図書館利用

さぁ、無職になったことだし、できるところから節約生活。
いつもなら、ひょいと本屋に立ち寄って買っていた本も、図書館という素晴らしい公共施設を利用して無料で手にすることにしましょう。

引っ越してから約4年、家から決して遠くないくせに面倒くさがって通り過ぎていた地元区の図書館に行ってみました。借りた本は全部で5冊。購入していたら 6,671円。これが0円。実に素晴らしい。。。(この後結局マンガ喫茶に立ち寄ってしまったので節約した意味が減ってしまいましたが)

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