Friday, November 09, 2007
Saturday, October 13, 2007
Wednesday, September 19, 2007
あやし
久しぶりの宮部みゆき作品です。
物語の舞台はちょんまげの似合う頃。鬼や幽霊などが題材のホラー作品かと思いきや、そうではありませんでした。人間の悲しさや寂しさを表現している作品なので、どちらかと言えばヒューマン(これもちょっと違うような。。。)作品?
それにしてもファンタジーから怪談まで幅広いですねー。
物語の舞台はちょんまげの似合う頃。鬼や幽霊などが題材のホラー作品かと思いきや、そうではありませんでした。人間の悲しさや寂しさを表現している作品なので、どちらかと言えばヒューマン(これもちょっと違うような。。。)作品?
それにしてもファンタジーから怪談まで幅広いですねー。
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Saturday, September 15, 2007
四十回のまばたき
今まで重松清作品は読まず嫌いでした。
何だか重たそうな作品のイメージ(そのまますぎる勘違い)があったので敬遠していました。けれど、友人に「面白いよ。」と言われたので読んでみることにしました。
その通りでございました。
私の単純なイメージとは違い、フワッとした感じのゆったり作品でした。やはり、先入観で答えを決めるのではなく、何事も試してから答えを出したほうがいいのですねー。
何だか重たそうな作品のイメージ(そのまますぎる勘違い)があったので敬遠していました。けれど、友人に「面白いよ。」と言われたので読んでみることにしました。
その通りでございました。
私の単純なイメージとは違い、フワッとした感じのゆったり作品でした。やはり、先入観で答えを決めるのではなく、何事も試してから答えを出したほうがいいのですねー。
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Tuesday, September 11, 2007
Tuesday, September 04, 2007
ラッシュライフ
こういう時間軸だったんだぁ。
複数の物語が交差して最後につながってくるという他の伊坂幸太郎作品にも見られる群像劇な構成。ちょっとずつ読ませる話の時間軸をずらすことで、ちょっとSFタッチなことになるんですね。
読んでいると、“チルドレン”や“陽気なギャングが地球を回す”の話につながる事件についても出てきますねー。こういうのに「おっ!」っとちょっとうれしくなるのは私だけ?(ちなみに解説によるとこの2作だけでなく他の作品につながる出来事も出てくるそうですよ)
複数の物語が交差して最後につながってくるという他の伊坂幸太郎作品にも見られる群像劇な構成。ちょっとずつ読ませる話の時間軸をずらすことで、ちょっとSFタッチなことになるんですね。
読んでいると、“チルドレン”や“陽気なギャングが地球を回す”の話につながる事件についても出てきますねー。こういうのに「おっ!」っとちょっとうれしくなるのは私だけ?(ちなみに解説によるとこの2作だけでなく他の作品につながる出来事も出てくるそうですよ)
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Monday, August 27, 2007
Thursday, August 23, 2007
半島を出よ
あれ?村上龍ってこんな作家さんだったけ?
学生時代、彼の作品をよく読んでいましたが、全然違う作家さんのような印象を受けました。(作家としての村上龍とカンブリア宮殿のインタビュアーの村上龍も違う印象を受けるのですが)幻想とリアル、そして破壊っていうイメージは今までと同様ですが、この作品は近未来で想定しにくい状況ではあるけれど、圧倒的にリアルな感じ。かなりの大作で読み応えがあります。
私は実際の北朝鮮の状況や武器、爆薬、生物に詳しいわけではないのですが、とにかく楽しめました。北朝鮮についての話は、現地の人にインタビューなんかをかなりしているようでちょっと本当っぽい。。。生ぬるい日本にいる私だったら絶対に耐えられない。。。
それにしても、村上龍の描く人物って共感できるような、できないような、何だか切ない気分になるんですよね。。。
学生時代、彼の作品をよく読んでいましたが、全然違う作家さんのような印象を受けました。(作家としての村上龍とカンブリア宮殿のインタビュアーの村上龍も違う印象を受けるのですが)幻想とリアル、そして破壊っていうイメージは今までと同様ですが、この作品は近未来で想定しにくい状況ではあるけれど、圧倒的にリアルな感じ。かなりの大作で読み応えがあります。
私は実際の北朝鮮の状況や武器、爆薬、生物に詳しいわけではないのですが、とにかく楽しめました。北朝鮮についての話は、現地の人にインタビューなんかをかなりしているようでちょっと本当っぽい。。。生ぬるい日本にいる私だったら絶対に耐えられない。。。
それにしても、村上龍の描く人物って共感できるような、できないような、何だか切ない気分になるんですよね。。。
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Tuesday, July 31, 2007
Friday, July 13, 2007
黄色い目の魚
面白い文章!
読み始め、文章があまりにキャラクター直結な表現のため携帯小説風なのかと疑いました。私は携帯小説が嫌いなわけではないのですが、会話ベースで進む物語より登場人物の心情が描かれている文学的な物語のほうが好きなので。この作品はいい意味で裏切ってくれました。各キャラクターのそのままの言葉が文章になっているため、整頓されたきれいな文章の表現よりもリアルに伝わってきました。
私は青春ものが好きなのでしょうなぁ。あのもどかしい感じが好きです。村田と木島両方を応援したくなりました。ラスト、木島が走っているシーンは私も息が上がりそうでした。(読んでいる場所が満員電車というのもありますが)
読み始め、文章があまりにキャラクター直結な表現のため携帯小説風なのかと疑いました。私は携帯小説が嫌いなわけではないのですが、会話ベースで進む物語より登場人物の心情が描かれている文学的な物語のほうが好きなので。この作品はいい意味で裏切ってくれました。各キャラクターのそのままの言葉が文章になっているため、整頓されたきれいな文章の表現よりもリアルに伝わってきました。
私は青春ものが好きなのでしょうなぁ。あのもどかしい感じが好きです。村田と木島両方を応援したくなりました。ラスト、木島が走っているシーンは私も息が上がりそうでした。(読んでいる場所が満員電車というのもありますが)
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Tuesday, July 10, 2007
夏の庭
おぉっ、私の好きな本リストに追加!
自分の小学生時代の夏休みを思い出しました。長いような短いような楽しい1ヶ月。何でも不思議に感じて、何でも面白く感じていたあの頃が懐かしいです。
この作品の中心にある“死”への恐怖。私も同じような年頃に考えたことがあります。死んでしまったらどうなるんだろうと、“分からない”ということに恐怖に怯えました。(そのときはどうして怖いのかも分かりませんが)
作品に出てくる3人トリオもたくさん怯えて、たくさん考えていました。
ラストシーン、山下が夜中に一人でトイレに行けるようになった理由に思わず顔がにやけてしまいました。3人にとっておじいさんがどんな人であったかが良く伝わりました。
自分の小学生時代の夏休みを思い出しました。長いような短いような楽しい1ヶ月。何でも不思議に感じて、何でも面白く感じていたあの頃が懐かしいです。
この作品の中心にある“死”への恐怖。私も同じような年頃に考えたことがあります。死んでしまったらどうなるんだろうと、“分からない”ということに恐怖に怯えました。(そのときはどうして怖いのかも分かりませんが)
作品に出てくる3人トリオもたくさん怯えて、たくさん考えていました。
ラストシーン、山下が夜中に一人でトイレに行けるようになった理由に思わず顔がにやけてしまいました。3人にとっておじいさんがどんな人であったかが良く伝わりました。
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Friday, July 06, 2007
陽気なギャングの日常と襲撃
1ヶ月ほどして、図書館から予約本が用意できたと連絡がありまして、早速受け取り。
前作とは違って、まず個々のメンバーの短編小説が書かれていて、それぞれに関わった内容が最後の章でつながってくるというような作品になっていました。
最初は「あれ?みんなで行動することはないのかな?」と、ちょっと心配していたのでホッっとしました。あとがきにも「最初は短編のみというところを変更した。」と書かれていて、読者の心(?)がよく分かっていると感心しました。
このシリーズで気に入っているのはキャラクターのしゃべり方。どこか舞台チックなところがあって、本を読んでいるのに舞台を見ているような気分になります。
映画も見ましたが、私が本を読んでいるときのキャラクターとはイメージがちょっと違います。成瀬はもう少し貫禄が欲しいし、雪子は“美人じゃないけれど”という前置きに合わないし、祥子さんは若すぎだろう!?
全体的には本も映画(車のシーンはいただけないけれど)もスタイリッシュでスピーディな感じは良かったです。
前作とは違って、まず個々のメンバーの短編小説が書かれていて、それぞれに関わった内容が最後の章でつながってくるというような作品になっていました。
最初は「あれ?みんなで行動することはないのかな?」と、ちょっと心配していたのでホッっとしました。あとがきにも「最初は短編のみというところを変更した。」と書かれていて、読者の心(?)がよく分かっていると感心しました。
このシリーズで気に入っているのはキャラクターのしゃべり方。どこか舞台チックなところがあって、本を読んでいるのに舞台を見ているような気分になります。
映画も見ましたが、私が本を読んでいるときのキャラクターとはイメージがちょっと違います。成瀬はもう少し貫禄が欲しいし、雪子は“美人じゃないけれど”という前置きに合わないし、祥子さんは若すぎだろう!?
全体的には本も映画(車のシーンはいただけないけれど)もスタイリッシュでスピーディな感じは良かったです。
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Tuesday, July 03, 2007
Wednesday, June 13, 2007
現代の小説 2007—短篇ベストコレクション (2007) (文庫)
仕事が押し迫っているのに、ブログの更新をしているなんて気が引けます。(更新するけど)
さて、「次はどんな小説を読もう。」と皆さんが思うとき、どうやって本を選んでいるのでしょうか?そういうとき、私は長い時間本屋さんでウロウロして無理やり選んでいます。そんなとき目に入った本がコレでした。
いろんな作家さんの短編小説が詰まっているということで、次回は気に入った作家さんの本を選んでみようかなと。
読んでいると、自分の好みがハッキリと分かってきます。ハッピーエンドでホラーのようなSFのようなスピード感のある作品。あまりにも文学的すぎると途中で疲れてしまうようです。
心に留まった作品は次の通りでした。
さて、「次はどんな小説を読もう。」と皆さんが思うとき、どうやって本を選んでいるのでしょうか?そういうとき、私は長い時間本屋さんでウロウロして無理やり選んでいます。そんなとき目に入った本がコレでした。
いろんな作家さんの短編小説が詰まっているということで、次回は気に入った作家さんの本を選んでみようかなと。
読んでいると、自分の好みがハッキリと分かってきます。ハッピーエンドでホラーのようなSFのようなスピード感のある作品。あまりにも文学的すぎると途中で疲れてしまうようです。
心に留まった作品は次の通りでした。
- あね、いもうと(唯川恵)
- かたつむり注意報(恩田陸)
- 大風呂敷と蜘蛛の糸(野尻抱介)
- 野和田さん家のツグヲさん(山本幸久)
- チャコの怪談物語(平山夢明)
- 再生(石田衣良)
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Thursday, May 31, 2007
蒲公英草紙
常野物語シリーズです。
常野物語はSFのような、ファンタジーのような不思議な話です。今回の舞台は明治頃(たぶん)ということで、おとぎ話を読んでいるようでした。
話は主人公・峰子の幼いときの日記(蒲公英草紙と命名)を読み返すという形で進みます。
ラストの峰子と聡子の大雨のやりとり、その後の光比古の“響き”にはグッと心を締め付けられました。こんな村で育てば素敵な大人なるんだろうけどなぁと思いました。
読んでいてホッコリとした気持ちにさせる蒲公英草紙はシリーズの中で(今のところ)1番好きです。
常野物語はSFのような、ファンタジーのような不思議な話です。今回の舞台は明治頃(たぶん)ということで、おとぎ話を読んでいるようでした。
話は主人公・峰子の幼いときの日記(蒲公英草紙と命名)を読み返すという形で進みます。
ラストの峰子と聡子の大雨のやりとり、その後の光比古の“響き”にはグッと心を締め付けられました。こんな村で育てば素敵な大人なるんだろうけどなぁと思いました。
読んでいてホッコリとした気持ちにさせる蒲公英草紙はシリーズの中で(今のところ)1番好きです。
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Saturday, May 19, 2007
チルドレン
おおっ!久しぶりに本気で面白い作品でした。
伊坂幸太郎の作品はいくつか読んでいますが、改めて人物を魅力的に描く作家だなぁと感心してしまいました。
とにかく「陣内」は特に私の好みバッチリ!こんな人が現実にいたらさぞかし迷惑だろう。。。物語の展開に無理やりなところも感じるかもしれませんなが、陣内曰く「俺たちは奇跡を起こすんだ」ということなので。
陣内が後輩・武藤に渡す文庫本、芥川龍之介の“侏儒の言葉”にもちょっと興味が湧きました。この作品は青空文庫でも読むことができるので、お暇なときに見てみてはいかがでしょうか。何だか、この二次的に知る作品って楽しいですね。(普段なら絶対に手が伸びない作品なだけに)
伊坂幸太郎の作品はいくつか読んでいますが、改めて人物を魅力的に描く作家だなぁと感心してしまいました。
とにかく「陣内」は特に私の好みバッチリ!こんな人が現実にいたらさぞかし迷惑だろう。。。物語の展開に無理やりなところも感じるかもしれませんなが、陣内曰く「俺たちは奇跡を起こすんだ」ということなので。
陣内が後輩・武藤に渡す文庫本、芥川龍之介の“侏儒の言葉”にもちょっと興味が湧きました。この作品は青空文庫でも読むことができるので、お暇なときに見てみてはいかがでしょうか。何だか、この二次的に知る作品って楽しいですね。(普段なら絶対に手が伸びない作品なだけに)
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